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音楽監督兼常任指揮者/高原守氏について

高原守氏

岡山県出身。 国立音楽大学でトランペットと指揮を学ぶ。

国立音楽大学卒業後、レナード・バーンスタインにその実力を認められ、ニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラで指揮を学ぶために渡米。バーンスタインのアシスタントとして勉強を続ける。
1975年には、ザルツブルクでオットマール・スイットナーに師事。1976年、ニューヨーク・フィルハーモニックのメンバーを中心に構成されていたフィルハーモニア・ヴィルトーゾ・オブ・ニューヨークを指揮してアメリカデビュー、その後3年間同楽団の客演指揮者を務める。

1979年、ニューヨーク・メトロポリタン室内管弦楽団の音楽監督に就任、ニューヨークでの活動の場を広げるとともに、日本への定期的な演奏旅行を開始。1983年、同楽団の名称をニューヨーク・シンフォニック・アンサンブル(N.Y.S.E.)と改め、一段と飛躍する一方、日本への演奏旅行をほぼ毎年継続し、2008年までに合計21回来日している。以来、指揮者としての活動のみならず、N.Y.S.E.の活動全体のプロデュース、マネージメントに携わり、総合音楽プロデューサーとしての才能をいかんなく発揮している。

指揮者としては、N.Y.S.E.の本拠地であるニューヨークでは、リンカーン・センター、コロンビア大学セント・ポール・チャペル、カーネギーホールなどで定期的にコンサートを開催する他、ニューヨーク国連本部で毎年開催されるUNFPA(国連人口基金)の表彰式典での演奏も手がける。 これまで3回東南アジア諸国からも招待を受け、演奏旅行を行う。 また、オーガスタ・シンフォニーや東京フィルハーモニーなどの演奏会にも客演。

音楽プロデューサーとしては、1988年には奈良の唐招提寺で初の演奏を行なったのを初め、出雲大社、明治神宮など、数々の日本の歴史的建造物で演奏を行う。また、石川県の能楽堂、羽田空港のハンガー内など、意表をつかれる場所でのコンサートの企画などを行い、人々にこれまで体験したことのない新しい感動を与えてきた。さらには、丸の内交響楽団などのアマチュア演奏家の指導も積極的に行い、2000年5月には、ニューヨークのカーネギーホールで、福祉施設「ゆきわりそう」に通う障害者で作る合唱団によるベートーベンの第九の演奏会を実現し、マスコミにも大きく取り上げられた。このように、多種多様の音楽体験を創造してきたユニークな演奏活動は、氏の音楽に対する生き生きとした想像力と献身とを具現化したものである。

近年、録音技術の発展にも大きな関心を示し、テクニクス、ワーナーパイオニア、東芝EMI、キティで実験的演奏録音を行う。現在は、パナソニックのサウンド・テクノロジー・コンサルタントも務める。